NY円、続落――

122円85―95銭、一時2002年以来123円台
 14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落。前日比20銭円安・ドル高の1ドル=122円85―95銭で取引を終えた。米経済指標の発表や米国株の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが優勢となった。

 東京やロンドン市場で円売りが出た地合いを引き継いで始まった。午前8時半に発表された5月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.9%上昇となった。市場予想を上回る伸び率となり、金利上昇観測などから円売り・ドル買いが出た。同時刻発表の新規失業保険申請件数が市場の増加予想に反して横ばいにとどまり、労働市場の底堅さを示したこともドルの支援材料になった。

 米経済指標を好感した動きや仕掛け的な円売り・ドル買いも誘い、円は一時123円13銭まで下落、2002年12月12日以来約4年半ぶりの円安水準を付ける場面があった。

 PPIで食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.2%上昇と予想に一致したこともあり、円を一段と売り込む動きは限られた。ただ、コアPPIの落ち着きを受け米国株が上昇したことでリスク許容度の高まりが意識され、金利差に着目した円売り・ドル買いは根強く出た。

 15日の米消費者物価指数(CPI)の発表に加え、日本では日銀金融政策決定会合の結果公表や福井俊彦総裁の会見が予定される。これらの材料を見極めたいとして取引終了にかけては積極的な売買が手控えられた。123円台乗せによる達成感もあり、円は下げ渋って終えた。この日の円の高値は122円85銭だった。

 円は対ユーロで続落。前日比35銭円安・ユーロ高の1ユーロ=163円60―70銭で取引を終えた。

 ユーロは対ドルで横ばい。前日終値と同じ1ユーロ=1.33ドル台前半で取引を終えた。この日の高値は1.3325ドル、安値は1.3279ドルだった。

 スイスフランは対ドルで軟調。前日終値の1.2440フラン台から1.2460フラン台に下げた。同日にスイス国立銀行(中央銀行)が0.25%の利上げを決めたが、予想通りとして、材料出尽くし感からスイスフランが売られた。

〔NQNニューヨーク=荒木朋〕(06:40)

参照元
NIKKEINET
http://markets.nikkei.co.jp/kawase/

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