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FX初心者がナンピンや両建てで稼げない理由とは?
目次
FX初心者がナンピンや両建て手法で稼げない理由は?
FX取引をやる上で「ナンピン」や「両建て」という手法をよく聞きますが、どんな取引方法なのでしょうか。
FXを始めたばかりの初心者でも取り組めるものなのか、FXで稼ぐ凄腕トレーダーは「ナンピン」や「両建て」をどのように活かし、トレードしているのかといった技も解説します。
ナンピンとは?
「ナンピン」とは、相場が下落する流れで買いポジションをどんどん増やしていくことで、各ポジションあたりの平均取得価格を下げ、相場が折り返して上昇した時に多くの利益を獲得することを狙った手法をいいます。
相場には一定のリズムがあります。
下落トレンド(流れ)はいつまでも続かず、やがては反転して上昇していくという仕組みを利用したトレード手法と言えます。
なお、ナンピンは時に「ドルコスト平均法」と混同して解説しているものもあります。
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、毎回決められた金額で定期的に買い続ける方法のことをいいます。
株取引や投資信託といった金融商品での投資法の1つで、定額購入法ともいわれます。
FXではナンピンと間違えられやすいですが、ナンピンは株や相場が下がったタイミングで購入していくため、まず購入するタイミングが異なります。
また、買いの単位も異なる為、リスクの高さも違ってきます。
そしてドルコスト平均法は同じ金額を定期的に買い、最終的には安く買える、という手法ですがナンピンは人によってはあまり良くない手法として認知されることが多いようです。

決まったタイミング(定期的)に買いポジションを入れて、リスクが均等に分散されるのがドルコスト平均法であるのに対し、自分のタイミングで行うナンピンとはリスク分散の考え方が全然違いますので、注意しましょう。
両建てとは?
両建て取引とは、買いと売りの両方のポジションを同時に取って、リスクを抑えながら相場が上昇した際に買いポジションを決済して利益確定を行ない、反対に下落した際に売りポジションを決済して利益を狙う手法です。
この手法もナンピンと同じように相場で起こる一定の動きのメカニズム、つまり上がればやがて下がり、下げては上がるという性質を利用した手法です。
ナンピンがFX初心者には難しいのはなぜ?
ナンピンと両建て取引の特徴を聞いて一見、非常に理にかなっていて儲かりそうな手法だと感じる方も多いでしょう。
確かに説明したように、狙ったタイミング通りに上昇の波と下降の波が交互に訪れれば、非常に魅力的なトレード手法と言えます。
しかし、ここに実は落とし穴があり、その落とし穴こそがナンピンがFX初心者に難しい手法である最大の理由にもなっています。
それでは早速、その落とし穴について詳しく説明していきましょう。
ナンピンの落とし穴。失敗した場合のリスクとは?
先ほど『下落トレンドはいつまでも続かずにやがて反転していく』と説明しました。
しかし、ここでいう「やがて」というタイミングはいつ訪れるでしょうか。
取引する通貨ペアにもよりますが、下手をすれば数年間も元の水準に戻らずに塩漬けになってしまうというリスクが存在します。
為替相場のトレンドを上手く捉えることができない初心者が「やがて上がるだろう」という期待だけで買いポジションを取り続けても、実際は思惑通りにならずに下がり続け、含み損が増えていきます。
その結果として、どのようなシナリオが待っているのでしょうか。
皆さんも考えている通り、最終的には資金が底を尽き、強制ロスカットによる市場退場になってしまう可能性が大きくなるという事実です。
本来ならばナンピンは、資金力のある大口投資家などが、かなりの確率で相場が上昇する可能性の高いタイミングおこなえば有効になる場合がありますが、FX初心者のうちは決してナンピンをしてはいけません。
平均取得価格を下げるメリットを受ける前に、拡大していく損失に証拠金が耐え切れず、上記のような強制ロスカットになる可能性のほうが高いからです。
FX初心者がナンピンで失敗する原因はほとんどの場合、上がるタイミングを良く理解していない状況で『そのうち(相場が)上がるだろう』という淡い期待感からナンピンしてしまうことがほとんどだからです。
ナンピンで失敗しないための解決方法としては、やはりポジションを取って思惑と反対方向に行ったらその都度、損切りすべきポイントを守ることに尽きます。
相場は必ず戻るといっても、それが数年あるいは10年以上先になる可能性がある、ことを忘れないようにしましょう。
そこまでの長期間で大きくなったロスを持ちこたえられる個人投資家はほとんどいないでしょうし、そもそも投資効率の観点から決して得策ではありません。
また、ナンピンや両建て取引に似た手法に「うねり取り」という手法があります。
これもトレンド転換を狙って、相場が底を着きそうだというタイミングで買いポジションを何回かに分けて取っていき、反転上昇したら買いポジションを決済しつつ、今度は天井付近の反転下落のタイミングで何割かの買いポジションを保有したまま、徐々に売りポジションを何回かに分けて取っていく手法です。
相場の転換をほぼすべてトレードに生かした取引手法なので、投資効率が高いだけでなく、売りと買いのポジションを同時に持つことでリスクをある程度まで緩和してくれるというメリットもあります。
元々は株取引で始まった手法ですが、FXでもトレードに活かしているトレーダーもいます。
しかし、ここでも大切なことは、そのトレンドの転換を上手く捉え、ポジションを上手くコントロールしながら、ベストなタイミングで決済できるという大前提の上に成り立つトレード手法であるということです。
従って、FX初心者の方がやみくもに手を出せば、大やけどを負う可能性が高いトレード手法であることを理解しておきましょう。
FXで稼ぐトレーダーから学ぶ!ナンピン・両建て取引をどう活かせば良い?
ここまで読んだ方は、ナンピンや両建ては非常に難しい手法という印象を持たれた方も多いでしょう。
それではFXで稼ぐベテラントレーダーは、ナンピンや両建てといった手法をどのようにして取り入れているのでしょうか。
ナンピンを例として具体的な方法やルールを解説してみます。
ナンピンに限らず、トレード手法には決まりきった絶対的な方法というものはありませんが、以下のようなルールは多くのトレーダーも意識している点と言えるかもしれません。
まず、レバレッジをできるだけ低く、できれば1倍といった最低限にして臨むことです。
ナンピン手法はリスクが高い手法ですので、できるだけリスクを抑えて小額からトレードするようにします。
間違っても25倍といったハイレバレッジで臨めば、リスクコントロールが非常に難しくなり、ロスが発生すれば雪だるま式に増えるロスに恐怖心が先立って取引どころではなくなるでしょう。
FXに限りませんが、パフォーマンスを上げるためにはトレード手法にばかり目をむけるのではなく、心理(メンタル)面においてもできるだけ平常心で取り組み、感情的にならないようコントロールすることも重要です。
お金という実弾を投入している以上、普段どんなに冷静な人でも、感情的になる場合があります。
出来る限りそうならないためにも、レバレッジ管理やリスクコントロールには十分に気を付けてトレードしたいところです。
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次にナンピンする回数について予め決めておき、それ以上の回数は絶対に取らないというルールづけをしておくことです。
ナンピンは、相場が予想と反対方向に行ってしまった場合に取る方法として活用されるケースがほとんどです。
本来なら、思惑と異なる方向に相場が大きく動いてしまった場合には、その時点で損切りすべきですし、結果的にそうしたほうが投資効率を高めることになります。
よってナンピンするなら、1回または2回までなどルールを決めてから取引に挑むことをおすすめします。
さらにトレンド転換点をレジスタンスライン(上値抵抗線)やサポートライン(下値支持線)となる大きな節目やフィボナッチなどから判断し、その転換点付近でナンピンするようにします。
例えば米ドル円を取引していて、1ドル115円40銭で買ったとします。
115円ちょうどがトレンド転換点だと判断したら、その115円付近でナンピンするようにします。
この場合、115円20銭まで上昇すれば収支が±0となり、それ以上になれば含み益が出ますので、最初の115円40銭付近まで戻ったら全ポジションを決済してもいいでしょう。
ここで大事な点は、そのトレンド転換すると予想した値を大きく下回るほど、下落トレンドが勢いづいたような場合は全てロスカットし、大きな含み損は抱えないようにすることです。
FX初心者がナンピンや両建てで稼げない理由まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、FX初心者がナンピンや両建てで稼げない理由として挙げた内容をまとめると下記になります。
・ナンピン、両建ては狙った相場の動きが必ず来る訳ではない為、リスクが高い
・ナンピン、両建ては「やがて」くるタイミングを待ってしまい、損失が膨らみやすい
・ナンピン、両建てはFX初心者がやみくもに手を出さないほうが良い手法
・ナンピン、両建てを行う場合はしっかりしたルール付けが必要
・ナンピン、両建てを行う場合は出来る限り小額からスタートすること
こうしてまとめると、FX初心者がナンピンや両建てでは勝てない感じもしますが、決してそういうことではありません。
ナンピンや両建て取引がどんな手法かをしっかり理解した上でルール付けを徹底し、まずは小額からはじめてみれば利益が出る可能性はゼロではないのです。
凄腕トレーダーの技に関しても、それらを真似すれば必ず勝てるワケではありませんが、少なくともなぜ「ナンピン」や「両建て」でつまづくのか、気付くキッカケになるかもしれません。