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2015.12. 2

人民元がSDRに採用。初取引後、値動きは小幅

2015年12月02日 本日の気になる相場
日経平均株価 前日終値:20,012.40 始値:19,957.50
ユーロ/円 前日終値:19.2080 始値:19.2080

こんにちは。なにやら人民元が注目されているので、本日は人民元についてお伝えしますね!

1日、IMF(国際通貨基金)が、中国の通貨である人民元を新たに世界の主要な通貨に位置づけたことについて、中国の中央銀行・中国人民銀行は「決定を歓迎する」と示していました。

人民元がSDRに採用

人民元 SDRとは、IMF(国際通貨基金)の加盟国に与えられている、緊急時に外貨を引き出すことができる権利のことです。引き出せる額は出資額に応じて決まっています。

SDRには一定のレートがあり、これまで米ドル、円、ユーロ、ポンドという主要4通貨の為替レートを基準として決められていました。


この通貨の構成は5年ごとに見直されることになっており、2015年の見直し時に中国が人民元を5番目の通貨として採用してもらうことを希望していました。

人民元のSDR採用については、これまでIMF(国際通貨基金)で議論が行われていて、人民元のレートは中国政府の意向に左右される側面が強いことから、反対意見もありました。

しかし欧州の各国がだんだんと賛成を挙げてきて、日米は最後まで無条件で賛成とはいかなかったものの反対はせず、最終的には30日に採用されることが決定となりました。
採用は2016年の10月からです。

これまでの構成比率は、米ドル41.9%ユーロ37.4%ポンド11.3%円9.4%でした。

ここに人民元が加わったことで、2016年10月からの構成比率は米ドル41.73%ユーロ30.93%人民元10.92%円8.33%ポンド8.09%となります。人民元が3番目の通貨となることで、円とポンドの比率が逆転しポンドは5番目に下がります。

人民元がSDRに採用されたことで、これからの為替事情はどう変わっていくのでしょうか。。。
SDRに採用されると、人民元がさらに国際的に決済通貨として使われることは間違いありません。

為替レート面では、人民元がこれから切り下げられる可能性が高まったという意見もあります。
人民元は上海株式市場の暴落に対抗する為に、今年の8月11〜13日に3日連続で切り下げられたことは皆さんも記憶にあたらしいと思います。

こういった強制的な切り下げは、国際通貨として望ましいこととは見られないのが現状です。
その為、株式市場が落ち着いた後に中国は切り上げも行ったが、すでにSDRに採用されている以上、中国は体面を気にせずに切り下げを行うかもしれません。

そしてFXの世界で、人民元の採用が増えることも考えられます。
中国は世界2位の経済大国になりましたが、人民元のレートはまだまだ完全な変動相場制とは言えず、FX取引にも人民元はあまり採用されていません。

FXでは円、米ドル、ユーロ、ポンドなどの、いわゆる『メジャー通貨』と呼ばれる通貨があります。
これらはFX市場における流動性が高く、FXにも向いているのでそう呼ばれているのです。

人民元はこれまでFXの世界で『メジャー通貨』と呼ばれてはいませんでしたが、今後のFX会社の人民元採用が増えれば、そう呼ばれるかもしれません。

人民元×ドル IMF(国際通貨基金)が中国の通貨・人民元を世界の主要通貨に位置づけてから、最初の取引となる上海の外国為替市場の人民元の相場はと言うと、米ドルに対して11月30日の終値より少〜し値上がりしてから取引が始まりましたが、その後は値を戻して小幅な値動きとなってました。

1日の上海の外国為替市場は、IMF(国際通貨基金)が前日の理事会で人民元を米ドルなどと同じ世界の主要通貨に位置づけたことで、人民元相場の行方が注目されていました。

取引が開始された直後は、人民元の需要が今後高まることについての期待感などから、米ドル売り×人民元買いという動きが出て、人民元の米ドルに対する為替レートは30日の終値から少しですが値上がりして始まりました。

その後は、アメリカの利上げや中国経済に対する慎重な見方から人民元を売る動きも出てきており、結局のところ1日の終値は、1ドル6.3986人民元と小幅な値動きとなりました。

個人的には「人民元が基本通貨の仲間入りか〜どうなんだろ〜?」なんて思いましたが、結構注目されて為替にも変化が出ているるようですし、今後の動きがどんな風になるのか注目ですね!