中国当局者の発言でドル安に。本日は輸出勢の売りの可能性も…?

昨日は中国の米国債に絡むニュースでドルの下落となった。

ブルムバーグによると中国の関係筋のはなしとして、他の資産と比べて米国債市場の投資妙味が薄れつつあるとし、米国債の購入ペースを落とすか、購入を停止する可能性があると語った。
また米国との緊張した貿易関係も米国債の購入ペースを落とす理由とした。

日本もそうだが、米国に輸出して貿易黒字を稼ぐと必然的にドルがたまり、為替介入などで外貨準備が増える構造になっている。
日本は介入でたまった外貨準備の多くを米国債の購入により運用しており、日本と中国が常に米国債の購入額が世界で1番と2番を争っている。

しかし中国の外貨準備は巨額で外貨準備をさまざまな資産に分散しているが、やはり米国債のウェートが大きい。
日本も中国も貿易で稼いだドルを米国債を購入することによって米国の財政を支えてドルを米国に還流させているが、貿易問題で緊張することで米国債の購入をやめるかもしれないという中国の発言は、貿易問題で中国に対して圧力をかけることに対する牽制の可能性も高い。

いずれにせよ中国関係筋のこの発言は米国債のマーケットには悪材料となり、米10年債利回りは2.59%付近まで上昇(債券価格は下落)した。
このレベルは昨年トランプ大統領が当選したときの高値レベルになっており、米10年債利回りの上昇が目立った。
しかし米長期金利の上昇にもかかわらずドルの上昇とはならず、為替市場では中国の米国債購入の減速はドル売りとなった。

発言を受けてドル円は112円を割れて111.30付近まで下落した。

日銀の国債買い入れ減額以来、円買いの流れが続いていたこともドル円の下落に拍車をかけた。
本日は仲値でもドル円の売りが見られ、昨日の仲値も弱かったことから輸出勢の売りの可能性もある。
短期的には12月6日以降サポートされていた112円付近がレジスタンスになっており、11月27日の安値110.85付近がサポートになっている。

このレベルが維持できれば111~114のレンジが継続と見ているが、110.80付近を下抜け下場合は110円割れへの円高の可能性がある。

ドル円日足チャート

ドル円日足チャート ※クリックで画像拡大
(チャート:ヒロセ通商より)

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